2022年、2023年と2年連続でアリーグ東地区の最下位の屈辱を味わったレッドソックス。これでここ4年間で3回の地区最下位という低迷ぶり。今期も最下位が予想される厳しい戦いが想定されますが2024年のレッドソックスの戦力分析と展望について考えていきたいと思います。
2023年オフはまたも期待外れの補強に終始
新しくGMに就任したブレスローCBOは、記者会見で「フルスロットルで補強を展開する。」と約束したものの結局、期待外れの補強でした。
先発投手としては、FAでジオリト投手を2年契約で獲得したものの、スプリングトレーニング中に右肘の靭帯損傷が判明し手術を実施し今季絶望が予想されます。本当にガッカリ。
野手では、タイラー・オニール外野手をカージナルスからトレードで獲得しました。オニールは2021年シーズンに打率2割8分6厘、34本塁打、80打点を打ち大活躍したものの、2022年と2023年は出場試合数も減り成績も落としているが心配です。本当に外野のレギュラーとして活躍できるか見守りたいですね。
そして、ブレーブスからは、ボーン・グリッソム内野手をクリスセールとの交換トレードで獲得。メジャーデビューのホームラン1号がフェンウェイパークという奇縁の選手です。22年シーズンは41試合で打率2割9分1厘、5本塁打をマーク。23年シーズンのメジャーの出場は23試合にとどまりましたが、マイナーでは102試合に出場して打率.330、8本塁打、61打点、13盗塁、OPS.920と好成績をマークしていますので、ぜひボストンでレギュラーを獲得して大きく芽が開いて欲しいです。
救援投手としては、2月19日に、FAとなっていたホワイト・ソックスの元リリーフエースのリアム・ヘンドリックス投手を獲得。ヘンドリックスは、2023年の1月にステージ4の悪性リンパ腫『非ホジキンリンパ腫』を患ったことを公表し、闘病の末、4月に寛解した後、5月29日には復帰登板を果たし、アメリカン・リーグのカムバック賞を獲得。しかし復帰後に右肘を痛め、8月にトミー・ジョン手術を行っており、今期の復帰は後半からの予定ですが、実績は十分なので、復帰したら全盛期に近い投球が見たいですね。
3x All-Star, 2x AL Reliever of the Year, and 2023 AL Comeback Player of the Year.
— Red Sox (@RedSox) February 20, 2024
Welcome to Boston, Liam! pic.twitter.com/vfLXcOEvkG
2024年開幕予想スタメン(野手)
1番レフト:デュラン
2番サード:デバース
3番ショート:トレバー・ストーリー
4番ファースト:カサス
5番DH吉田正尚
6番センター:タイラー・オニール
7番ライト:アブレイユ(左投手の場合はレフシュナイダー)
8番セカンド:グリッソム or バルデス
9番キャッチャー:コナー・ウォン or リース・マグワイア
↓オープン戦では好調!ストーリーさんレギュラーシーズンでも頼みましたよ🥰
It's a good day to be Trevor Story:
— Red Sox (@RedSox) March 12, 2024
3-for-3
1 HR
3 RBI pic.twitter.com/Nl776YCEsF
※オープン戦では好調を維持しているストーリーがシーズンでも好調を維持しクリーンアップの役割を果たし、カサスがさらに大きく飛躍すれば上位打線はしっかりすると思います。また、メジャー2年目の吉田正尚選手には、2年目ということもあり、打率・出塁率・本塁打・打点のさらなる上積みを期待。もちろん打線の核として、デバースの大活躍は必須。そして、トレードで獲得したタイラー・オニールが2021年のカージナルス時代のような大活躍ができれば・・・。マイナーにも若手有望株が順調に育っているので、シーズン途中に若手有望株のメジャー昇格が見られるかもしれませんね。
↓カサスさん!2年目のジンクスなしでさらなるバージョンアップを!
Triston Casas. To the house. 🏠 pic.twitter.com/1eLLayG2Ix
— MLB (@MLB) March 19, 2024
2024年開幕予想の先発投手陣
1番手:ブライアン・ベロ
2番手:ニック・ピペッタ
3番手:カッター・クロフォード
4番手:タナー・ホウク
5番手:ウィットロック
↓ベロさん!大きく飛躍して下さいね🥰
Bello with the call. pic.twitter.com/xxcrQW5E79
— Red Sox (@RedSox) March 19, 2024
※FAで獲得したジオリトがシーズン全休の可能性が高く、パクストンもFAでドジャースに移籍したので実質的には、昨年と比べても戦力ダウン。ベロには大きく飛躍する可能性を秘めていますが、ベロ以外の投手でシーズンを乗り切るのはかなり厳しい感じです。ピペッタとクロフォードはそれなりに投げてくれると思いますが、心配なのがホウクとウィットロックです。ホウクは昨年、顔面骨折の怪我という不運もありましたが、フルシーズンを投げたことがないですし勝ち星も昨年の6勝が最高。スライダーは一級品なので、現状のレッドソックスの先発投手の中で大化けする可能性は秘めているので、ぜひ大化けして欲しい存在です。そして、ウィットロックも怪我がちですし、打順が2巡目以降になると球威が明らかなガクンと落ちる傾向があるのが心配です。昨年度みたいに、ブルペンデーが頻発することだけは避けて欲しいですが、現実的には昨年同様の事態になることも十分にあると思います。
↓ホウクさん!そろそろ覚醒して欲しいですね!
Oof. pic.twitter.com/Jpy2dtj5rb
— Red Sox (@RedSox) March 17, 2024
2024年の予想ブルペン陣(中継ぎ・抑え)
〇クリス・マーティン
〇ジョシュ・ウィンコウスキー
〇グレッグ・ワイサート(トレード加入)
〇クリス・マーフィー
〇リアム・ヘンドリックス(FA加入、後半戦から復帰予定)
〇ケンリ―・ジャンセン(抑え)
※中継ぎで信頼できるのはクリス・マーティンのみ。ジョシュ・ウィンスキーは昨年60試合登板し、イニングまたぎも多かったですが、今年も貴重な存在になりそうです。ただ、中継ぎ陣も盤石とはいえずこの陣容で1年間戦うのはかなり厳しいと思います。シュライバーをトレードで出したのが痛いですね。抑えはジャンセンですが、昨年も大事な場面で痛打される場面も多々ありましたので、今年も試合の最後ではハラハラする展開が多くありそうです。
展望
2024年もかなり厳しいシーズンになることは間違いないと思われます。
特に、先発投手陣はベロ以外にはかなり心配です。ホウクやウィットロックが怪我などで離脱すれば即、ブルペンデーが頻発することになりそうです。また、中継ぎ陣もクリス・マーティンとジョシュ・ウィンスキー以外は不安があります。抑えもジャンセンも不安定な投球内容が続くことも想定されます。
ア・リーグ東地区は、レッドソックス以外のチームはかなりの強豪揃いなので、救世主的な存在の選手が出てこない限り、3年連続の最下位の可能性もあり得ると思います。野手陣は若手有望株がマイナーに控えていますので、「繋ぎの年」として位置付けているのかもしれませんが、あまりにも補強ができていない現状では、私を含めた全てのレッドソックスファンのテンションも上がりません。ヘンリーオーナーのレッドソックスへの情熱や意欲、関心が薄れているのではと思われても仕方のないくらいの惨状です。本当に厳しい戦いになると思いますが2024年も頑張れレッドソックス!
レッドシャープ
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