現在、共働き世帯は1,200万人を超えており、今や専業主婦世帯より2倍以上も多くなっています。周りを見渡しても結婚されているご家庭で、正社員や派遣社員、あるいはパートなどで働いている奥様も多いと思いますし、これからの時代はますます共働き世帯が増えていくことが予想されます。結婚し奥様の妊娠が分かりつわりが出てくる時期や出産後に育児が加わる頃から、日々の生活が一変するご家庭も多いと思いますし、実際、私の家庭でも日常の生活が激変しました。前回は、『共働きを続けるコツ』というタイトルで記事を書きましたが、今回は、共働きを10年以上してきた経験を踏まえ、共働きを成功させるコツについてシリーズで考えていきたいと思います。
シリーズ① 共働きの現実を知る
☆社会生活基本調査から浮かび上がる共働き世帯の男性の家事関連時間が圧倒的に少ない事実
まず、共働き世帯の実情について調べてみましょう。平成 28 年社会生活基本調査(総務省 統計局)が調査した家事関連時間の推移を見て下さい。
《男女別家事関連時間の推移(平成8年~平成28年)一週全体》
(時間、分) | |||
男 | 女 | 男女差 | |
平成8年 | 0.24 | 3.34 | -3.10 |
平成13年 | 0.31 | 3.34 | -3.03 |
平成18年 | 0.38 | 3.35 | -2.57 |
平成23年 | 0.42 | 3.35 | -2.53 |
平成28年 | 0.44 | 3.28 | -2.44 |
グラフで表すと一目瞭然です↓↓↓
男性の1週間あたりの平均家事時間は平成8年は24分であり、平成28年には44分と20分増えていますが、平成18年から平成23年の間では4分の増加、平成23年から平成28年の間に、男性の平均家事関連時間はたったの2分しか増加していませんよね。男性の危機意識の欠如が如実に出ていますよね。
平成28年度の女性の平均家事時間は1週間で208分に対し、男性の平均家事時間は44分。奥さんと旦那さんの家事育児関連の時間差は歴然・・男性より女性の方が4.7倍も家事をやっています。男性は1日の家事平均時間はわずか6分です。
しかも総務省は妻の就労状況による調査・・・つまり共働き妻と専業主婦に分けて男性の平均家事時間を比べた調査もしているのですが、共働き世帯の男性の平均家事時間の方が多いものの、専業主婦がいる世帯の男性の家事平均時間との差は1週間でたったの5分しか多くない・・・つまり、共働き世代の夫と専業主婦世帯の夫との差はせいぜい1日1分程度しかない・・・。つまり男性の家事時間は奥さんが就労有無に関わらずほとんど変わらないのです。皆さんどう思われますか?
奥さんの家事・育児の時間や負担が大きすぎてイライラが募り・・・下の画像のように爆発しそうになっていませんか?
~帰宅後のイメージ~
『あ~疲れた・・・。』
~ぐたっとソファーに倒れ掛かる~
・・・会社帰宅途中に子供の保育園の迎え疲れた様子・・・
『あなた、夕食の用意するね。お皿とかお箸とか出してくれる。』
『えっ!仕事で疲れちゃって・・・。やっといて。』
『え~。本当にもう仕方ないんだから・・・。』
・・・食事の準備全部私・・・おまけに子供の世話も全部私・・・😠😠😠
~夕食後のイメージ~
・・・仕事疲れたしスマホ見てゆっくりするか・・・
『あなた、自分の食べた食器はせめて台所まで持ってきて。』
『もう疲れて動けない。やっておいて。』
『もうそれくらいやってよ・・・。じゃせめて
洗濯物を洗濯乾燥機に入れてスイッチ入れておいてよ。』
『えー、めんどくさい。後でやっておいてよ。』
『もう、食器持ってこないし、洗濯乾燥機もダメ。
それじゃ子供の面倒くらいしばらく見ててよ。』
『こんなに疲れているのに、子供の世話なんて
みれないよ。』
『私だって仕事で疲れているわよ。おまけに子供を保育園に迎えに行ったときに
〇〇ちゃんがグズッて大変だったんだから・・・。それに家に帰ってきてから、
あなたは何をしたの? 何もしていないじゃない・・・。』😡😡😡
こんなイメージばかりのご家庭ではないかとは思いますが、一般的には妻の家事時間が旦那様の家事時間より圧倒的に多いケースが多いと思います。
もちろん、総務省が調査したのはあくまでも調査した世帯の平均家事時間ですので、各ご家庭によっては、こんなもんじゃないと思われている男性も多いかと思います。確か私が共働きを始め子供が生まれた10年位前に比べると、公園などでベビーカーを引きながら歩いている子育てパパの姿をかなり見るようになってきました。ただ、一般的には、まだ男性の家事や育児に対しての意識が低く、男性の家事平均時間が1日6分という世の中の事実をしっかり知ることが大事なことだと思います。
《一般的に妻の不満が溜まる理由・要因》
・家事を手伝う気持ちが薄い(軽い)
・家事を積極的に手伝わないし、手伝ったとしても少しだけで本気で手伝う気がない
・家事できる範囲が狭い
・旦那の家事力が低すぎる・・・家事を手伝っても適当すぎて後で妻がわざわざ直さなければいけない
・家事や育児は女がやれば良いという思い(意識的・無意識含む)が強い
・自分優先
・家事や育児を妻がやって当たり前という態度であり妻に対し、感謝の気持ちを持ったりありがとうを言わない等
上記の理由・要因に当てはまる方はいらっしゃりませんか?
確かに私の幼少期などは、家にお母さんがいるのがごく当たり前の生活でしたので、私を含め今の団塊ジュニア世代の方はお母さんが基本的に家の家事を全部やってくれるのが当たり前だったと思います。ですから、大人になった時に一般的な料理・洗濯・掃除などが出来ない、或いはあまり上手くできないのはやむを得ない部分もありますが、共働きが当たり前になってきている現在、男性だから出来ないでは済まされませんよね。ただ、私も今では家事は一通り出来ますし料理についてもかなり上達しており、ほとんどの料理は出来るくらいまでにはなりましたが、社会人になった時には、料理といってもカレーライス🍛や肉じゃが、魚の煮付けくらいしか料理は出来ませんでしたし、トイレ掃除なんかもあまりちゃんとやっていなかったと記憶しています。しかし、妻と結婚し、すぐに妻の妊娠が分かり妻のつわりが始まった時に、奥さんが本当に大変なんだと私の心の中でスイッチが入り・・・それからは、徐々に家事力を高めながら家事・育児を夫婦で協力してきたので共働きを10年以上続けてやってこれた次第です。ただ、結婚生活、共働き、家事、育児・・・どれをとっても独身の時に想像していた以上に本当に大変でした。一言でなかなか表現できる言葉が見つからないくらいです。
このシリーズ①では共働きの現実を知ることをテーマとして掲げました。次回のシリーズ②では日本人の古い社会認識・価値観が根底にあることから、共働きを成功させるには、特に男性側が家事は大変なんだ、家事は仕事なんだという強い危機感を持つことの必要性・重要性などを書いていきたいと思います。
レッドシャープ
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