【2023年4月総括】レッドソックスは貯金1!善戦のスタート!

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レッドソックス

2023年もメジャーリーグがスタートしました。前評判は芳しくなく特に先発投手の補強はクルーバーの1人だけでありかなりの苦戦が予想され、実際には開幕直後には先発投手陣が序盤から大量失点される試合も多く2カード目のパイレーツ戦では3連敗、4カード目のレイズ戦では4戦4敗と厳しい場面も見られましたが4月を15勝14敗の貯金1で終了しました。2023年の4月のレッドソックスをダイジェストで振り返ってみます。

ア・リーグ東地区:レッドソックスは勝率5割前後をキープ

レイズが開幕からいきなり14連勝を記録して飛び出しそのまま首位をキープ。オリオールズやブルージェイズも好調な出足。ヤンキースはエースのゲリット・コールが5勝と絶好調だったものの4月末に3カード連続負け越しとなり貯金1。

レッドソックスは開幕カードのオリオールズとの3連戦には2勝1敗と勝ち越すも2カード目のパイレーツ戦には3連敗を喫しました。デュバルが開幕から8試合で打率455、4本塁打、14打点と大活躍していたものの左手首を骨折し故障者リスト入りとなり暗雲が漂いました。しかも、4カード目のレイズ戦には4戦4敗と厳しい立ち上がりだったものの、続くエンジェルス4連戦を3勝1敗と勝ち越し何とか少し持ち直し勝率5割前後で推移しました。4月の最終カードのガーディアンズ戦と2勝1敗で勝ち越ししそのまま4月は15勝14敗の貯金1となりました。

投手陣

投手陣を振り返ります。

先発投手

先発ローテーションは、クルーバー、セール、ホウク、ピペッタを柱にウィットロック、ベロやクロフォードが投げる形。

ただ、開幕当初は先発投手陣が序盤から大量失点するケースも多く、かなり厳しいスタート。たえず劣勢の場面から攻撃するケースが多く苦しい試合が続きましたが、打撃陣が踏ん張りある程度は得点を取ってくれたおかげもあり少しずつ落ち着いてきました。

タナー・ホウク(5試合:3勝1敗、防御率4.50)

ただ、その中でタナー・ホウクが3勝を挙げチームの勝ち頭となり先発ローテーションをきちんと務めたのは大きかったです。もともとかなり期待されていた投手であり、昨年も途中、抑え役を務めていた時期もありました。特にスライダーの曲がりは大きく『右のセール』とも呼ばれていた存在でしたので、投手として一皮むけた印象です。あとは、シーズン通してローテーション投手として回ったことがないので怪我と疲れに気を付けて大黒柱としてチームを引っ張って欲しいですね。

タナー・ホウクのスライダーは凄い👏👏👏

クルーバー(5試合:1勝4敗、防御率6.75)

今年のレッドソックスの開幕投手に指名されましたが、開幕から4連敗の後、4月26日のオリオールズ戦で6回1失点の好投で今季初勝利を挙げたましたが、序盤からあっさりと点を取られるケースが多く、投げてもせいぜい5回までのパターン。変化球の制球と球のキレがイマイチです。昨年も10勝していますし元サイヤング賞の意地を見たいものです。何とかもう少し調子を上げて欲しいです。

クリス・セール(6試合:2勝2敗、防御率6.75)

今シーズン初登板となるオリオールズ戦では3回7失点とKOされたスタート。2戦目のタイガース戦では5回3失点で今シーズン初勝利を挙げたものの、なかなかピリッとしない投球内容が続いています。球速そのものは95マイルくらいは出ているのですが、球の勢いが全盛期に比べると劣る感じがします。また、代名詞のスライダーのキレがイマイチです。全体的にも制球力や球のキレがまだ本来のセールのボールではありません。ただ、4月最後の登板となった4月30日の登板では悪天候の中6回1/3イニングで1失点の好投で2勝目をゲットしました。レッドソックスの鍵はもちろんエースのセールが握っていますので、5月以降はドンドン勝って欲しいです。

ピペッタ(5試合:1勝2敗、防御率5.11)

登板した試合での自責点は、1、0、6、3、4とそんなにパカパカ打たれている印象はありませんが、なかなか打線との巡りあわせがかみ合わずまだ1勝止まりですが、昨年はローテーションを唯一守ってくれた貴重な先発投手ですし、昨年も連敗スタートから持ち直し最終的には10勝を挙げたので、調子をもう少し上げてくれば勝ち星は上がってくると思います。

ウィットロック(3試合:1勝2枚、防御率6.19)

ウィットロックの開幕は4月12日のレイズ戦となり、5回5失点で黒星スタートとなりましたが、次の4月17日のエンジェルス戦では7回1失点の好投で今季初勝利。昨年は中継ぎをやったり抑えを務めたりしましたが、今期は先発投手として投げるようです。本来であればもう少ししっかりとした先発投手がいればウィットロックを勝ち試合での中継ぎで起用するのがチームにとっては理想的だとは思いますが、先発であれば初の二桁勝利を目指して欲しいですね。

ブライアン・ベロ(3試合:0勝1敗、防御率6.57)

チーム期待の若手期待の先発投手。昨年は2勝8敗でしたが、ストレートはかなり早いですし変化球もイイものを持っている存在。何かのキッカケで一皮むけて欲しいです。昨年の成績で白星と黒星が逆さまになるくらいになれば助かりますが・・・。

カッター・クロフォード(6試合1勝1敗、防御率3.70)

6試合中2試合に先発。ウィットロックやベロが先発で戻ってきてからは中継ぎで投げていますが、先発がいなくなったなどにはまた先発で投げるかもしれません。

中継ぎ

ジョン・シュライバー(13試合:1勝5ホールド、防御率2.92)

昨年、大活躍して実質2年目のシーズン。すでに1勝5ホールドであり今年も昨年同様の成績を期待される中継ぎ陣の貴重な投手。今年も厳しい場面での登板が続きますが、勝ちパターンの試合の時にはピシッと1イニングを抑える試合を多くみたいです。

ライアン・ブレイシア(14試合:1勝1ホールド1セーブ、防御率8.36)

登板数はチームトップ。ただ、14回投げて14失点と計算上、1イニングで1点を取られている形。1回を無失点に抑えている試合もありますが打たれる時には1イニングで2~3点を取られることが多くなっています。もう少し安定感のある投球をして欲しいですね。

ジョシュ・ウィンコウスキ(10試合1勝3ホールド、防御率1.40)

昨年、メジャーデビューして5勝7敗。今季は2~3イニングのロングリリーフもこなしており投球回数も19イニング。ここまで1勝3ホールドを記録し防御率も1点台と好投が続いています。この調子でロングリリーフで好投してもらうと助かります。

クリス・マーティン(7試合:1敗3ホールド、防御率2.57)

昨シーズンオフに、FAにてドジャースから加入。2016年~2017年は日本ハムに所属し大活躍したのは記憶に残っていますね。昨シーズンもカブスからドジャースに移籍後、中継ぎで大活躍した存在なので、今年のレッドソックスの中継ぎの救世主になって欲しいですね。

抑え

ケンリー・ジャンセン(9試合1勝6セーブ、防御率1.04)

昨年はブレーブスで守護神を務め41セーブを記録しナ・リーグの最多セーブを記録し、今年からレッドソックスに加入した新守護神。代名詞のカッターの球速やキレはかなりイイ感じです。昨年は守護神不在だったので勝っている状態で、ジャンセンが登板できる回数も1試合でも増やし勝てる試合を着実に勝っていきたいですね。

打撃陣

バデューゴ(29試合、打率308,4本塁打、17打点、22得点、出塁率372)

今年は1番を打つ試合が増えています。開幕から打撃は好調で打率3割をキープ。ホームランも3本打っていますし21得点を記録しており1番打者としての役割は十分しています。しかも17打点はデバースの次に多い打点なのもありがたいです。4月29日のガーディアンズ戦では、9回裏にサヨナラのタイムリーヒットを打っており勝負強さは健在なのでとても頼もしいですね。今年は3割20本は打って欲しいです!

↓4/29のサヨナラタイムリーヒットの場面!

デバース(27試合、打率239、10本塁打、27打点、出塁率286)

今年の1月に正式に契約延長となり名実ともに『レッドソックスの柱』として今年もチームを引っ張る打撃のリーダー。打順は主に2番か4番ですが、やはりここぞの場面では一番期待が持てる存在であり、打率は少し低いですが、すでに10本塁打を記録しており今年も大活躍の予感。今年もかなりやってくれるはず!!!

↓4/9の試合では第3号の満塁ホームランを打ちました!

次の打席でもツーランホームランを打ち2打席連続ホームラン!

吉田正尚(22試合:打率274、4本塁打、16打点、出塁率367)

WBC日本代表メンバーとして最後は4番を務めた吉田選手。開幕戦で初ヒットが初打点のスタートを切り、4月3日のパイレーツ戦では、初回に第1号となるツーランホームランを打ち、メジャーでの初ホームランを記録しました。グリンモンスターの上に叩き込んだ迫力あるホームランでしたね🥰

その後、内野ゴロが多くなり、一時期は打率167まで打率が急降下したものの、そこから複数安打の試合が続き、4月23日のブルーワーズ戦では、8回表に勝ち越しとなる第2号のソロホームランを打ち、打線が爆発し同じイニングに再度回ってきた打席では、第3号となる満塁ホームランを打つ快挙を記録。レッドソックスでは同じイニングに2本塁打を記録したのは、2008年のビックパピーことオルティーズ以来のことなのでビックリしました。本当にスゴイですね🥰メジャー1年目は打率300、20本塁打、80打点、出塁率400くらい活躍して欲しいです!

↓4月23日、8回表第2号となるソロホームラン!

↓4月23日、もう一度回ってきた打席で第3号の満塁ホームラン🥰

↓4月27日には第4号のソロホームラン!チェンジアップを上手く打ちました👏👏👏

アダム・デュバル(8試合:打率455、4本塁打、14打点)

FAで加入した1年目ですが、オリオールズ戦との開幕2戦目には2本のホームランを打ちました。特に2本目のホームランは9回2死1塁から逆転サヨナラホームランを打ちレッドソックスネーションを歓喜させてくれました。その後も降れば当たる状態でしたが、4月9日のタイガース戦で、9回の守備の時に左手首を痛め、精密検査の結果左手首の骨折が判明したのは本当に残念でした。一日でも早い復帰を期待したいと思います。

↓レッドソックスの今季初勝利はデュバルさんのサヨナラ逆転ツーランホームランでした😊

ジャスティン・ターナー(29試合:打率259、2本塁打、9打点、13得点、出塁率362)

FAで新加入したターナーですが形の上ではJDマルティネスと交換したような形になりました。まだ本調子ではありませんがそれでも出塁率が高く打線の繋がりには欠かせない存在です。今年はDHを中心に打席に立ちますが勝負強い打撃を期待したいですね。

トリストン・カサス(25試合、打率133、3本塁打、8打点、出塁率283、四球16)

期待の若手野手。打率はまだ低打率ですが選球眼は良く四球16で出塁率は283なのはさすがですね。やはり当たれば大きい打球が飛びますのでもう少し長打を打つ確率を上げホームランも20~25本くらいは期待したいですね。もう一皮むけて欲しい選手です!

キケ・ヘルナンデス(27試合:打率245、3本塁打、10打点、出塁率318)

今年はチームの事情でメジャーでほとんど守ったことがない守備位置がショートで開幕しました。ただ、デュバルが左手首を骨折するとセンターを守ったりとキケにはかなり守備の負担をかけています。ただ、それでも勝負強いバッティングは健在ですしホームランも3本打っています。昨年は不本意な成績でしたが、キケが打つと打線も盛り上がりますので、頑張って欲しいです。

↓4月20日のツインズ戦ではキャリア100号となるホームランを打っています!

5月以降の展望

攻撃面では29試合で163得点を記録しており、レイズ(195得点)、レンジャーズ(178得点)に次ぐア・リーグ3位を記録しました。途中、5番を打っていたデュバルが骨折で戦線を離脱しましたがさすがに打線のチームですね。

吉田選手がちゃんとメジャーにアジャストしてきましたし、1番のバデューゴも絶好調です。デバースもここぞという場面では打っているので頼もしいです。これに若手のカサスがもう少し打率を上げながらホームランを打ってくれれば打線の迫力が増すと思います。また、デュランなどの他の若手も活躍していますので、打線は何とかなりそうです。

ただ問題は投手陣です。総失点が151で防御率は4.99なのでかなり厳しい数字です。防御率が3点台のチームが8チームありますので、防御率をもう少し下げないと厳しいですね。ただ、ホウクがチームトップの3勝を挙げて柱的な存在になりつつありますし、エースのセールも調子の波がありますが4月最終日の登板で2勝目を挙げ好投していますので、明るい兆しは見えてきました。抑えはジャンセンが安定していますので、中盤以降、勝っている試合を中継ぎ投手陣がリードを守りジャンセンに繋げる試合を1試合でも多く作って欲しいです。5月以降、勝ち越して貯金を少しづつ作れるかどうかは投手陣次第だと思います。できれば毎月5個ずつくらいでも貯金を作ってプレーオフを目指した戦いをして欲しいですね。頑張れレッドソックス🥰

吉田正尚選手のTシャツも欲しいですよね🥰

                          レッドシャープ

↑バデューゴさん!5月もお願いしますね🥰

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