筋肉の研究者も注目するアスリートが大谷翔平選手!

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大谷翔平

2020年10月1日からNHKのBSプレミアムで午後8時から織田裕二が司会役で放送している『ヒューマ二エンス』という科学で人間の真の姿に迫るとのコンセプトで放送されている番組があります。私も時々観るのですが、最近はあまり観ていませんでした。たまたま母親にスマホで電話した時にNHKで8月10日に放送された『ヒューマ二エンス~”筋肉“感応する奇跡のシステム~』の番組後半で大谷翔平選手が取り上げられたと教えてもらったので、翌週の再放送を観ましたところ、なかなか面白かったです。ご覧になっていない方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単に放送された内容や感想などを書きたいと思います。

人間は体重のおよそ40%が筋肉と言われているそうです。人間は約600種類もの筋肉があります。例えば、階段を登った時には、大殿筋、ハムストリングスが主に使われますし、降る時には、大腿四頭筋、下腿三頭筋が主に使われます。二足歩行時には、足だけで7つ以上、脇腹周辺で3つ以上、お尻回りの筋肉で3つ以上の筋肉が使われます。昔から歩くのが大事だと言われていますが、そんなに筋肉使っているんですね。ちょっとビックリですね🤔🤔🤔

《筋肉のイメージ図》

メジャーリーガーのダルビッシュ有選手がよくツイートで呟いていますが・・・ある日のツイートで出てきた筋肉の名前を列挙していきますと前鋸筋、広背筋、菱形筋、僧帽筋、胸鎖乳突筋等・・・。ダルビッシュ選手は本当によく身体の事を勉強していますね。人間はお互いの筋肉を全て連携させて、全身の筋肉は脊髄という神経を介してお互いの筋肉の状態をやり取りし連携して動いているそうです。人間は歩く走るといった単純な動きだけではなく、ボールを蹴る、ボールを投げる&打つ、急に止まったり信じられないほどの複雑の動きを筋肉の連動システムで可能にしている・・・人間って凄いですね。

また、運動をすると筋肉から分泌されるいろんなホルモンがあることが分かっています。現在は30種類以上のホルモンが確認されておりそれらを総称して『マイオカイン』と呼ばれているそうです。SPARCというホルモンは、大腸がんを抑制する働きがあるそうです。また、IL-6というホルモンは肥満や糖尿病の予防する。Irisinというホルモンは脂肪を燃焼させる働きがあるそうです。

また、BDNFというホルモンがうつ病と関係していると言われているそうです。BDNF=脳由来神経栄養因子(Brain-Derived Neurotrophic Factor)というホルモンで、もともと脳で作られ神経細胞の成長を促すホルモンですが、筋肉でも作られることが分かってきたそうです。番組の中で日本医科大学の研究チームがマウスを使って研究していました。マウスAチームはケージの中を自由に動けるチーム。マウスBチームは、ケージの中に仕切りを付けて動きを六分の一に制限されたチーム。この状態を16週間続けた結果は、動きを制限されたマウスBチームのマウスはほぼうつ傾向を示し、新しく生まれた神経細胞が30%も減少したそうです。動きが制限されると心と体に悪影響が出るのですね。

筋肉と神経を研究する国立精神・神経医療研究センターの関和彦先生からの説明によると、筋肉はセンサーする器官であり、筋肉には今の体の状態を知る能力がある、それは筋繊維(筋肉を構成する繊維状の細胞)の奥にある筋紡錘(筋内繊維の束)とのこと。この筋紡錘に絡み付いているのが感覚神経であり感覚神経は脊髄を通し脳まで知らせているんですね。つまり、筋紡錘は筋肉の長さや変化するスピードのセンサー。いろいろなセンサーからの情報が脊髄に伝わるといろんな筋肉が脊髄の中で連関しあって体のさまざまな動きを作ることが出来る・・・人間って凄いんですね😊全身の筋肉がそれぞれの筋紡錘というセンサーで情報を伝え合うことで反射的にさまざまな動きが同時に可能になる・・・一瞬の動作でも数えきれない筋肉がお互いを感じ連動する・・・筋肉同士がコミュニケーションしているんですね。

人類にとって、筋肉も長い時を経て変化してきました。生き物は進化の中で筋肉をさまざまな形で変化させてきています。例えば最高速度100キロを超えすスピードを超えるチーターは全身の筋肉の70%以上が速筋だそうです。速筋は爆発的な瞬発力がある筋力ですが長続きせず全力で走れるのは数十秒程度だそうです。一方、ゾウは体重7トンもの巨体を支えながら長時間長い距離を歩くことが出来るのは持久力が特徴の遅筋が多いそうです。一方、ヒトの筋肉はどう変化してきたのか・・・例えば、歩行時などで使われるふくらはぎの筋肉は、アキレス腱に繋がる腓腹筋は速筋ですが、筋繊維が斜めになっており、沢山の筋繊維を埋め込んで配置できるのでそのことによる力の増加効果があるそうです。また、ヒラメ筋は遅筋が90%占めているので、昔の人は、獲物を長時間追い続ける持久力と獲物を素早く仕留めるパワーの二つが両立できるようになったのが大きな進化の一因かもしれませんね。

一方、進化の過程で退化させてきた筋肉もあるそうです。それは噛む力を支える側頭筋です。物を噛む力が退化しているとのこと。例えばチンパンジーの噛む力は平均200㎏に対し人の噛む力(咬合力)は平均80㎏。海外の研究によると240万年前にMYH16と筋肉の遺伝子から2つの核酸が抜けてしまったと同時にあごの力も退化したのではないと考えてられているそうです。その突然変異後、ヒトの脳の大きさは爆発的に大きくなり240万年前と比べて約3倍になっているそうです。人間凄すぎ!

また、ヒトが進化する間に使われなくなった筋肉がいくつかあるそうなのですが、そのひとつが肘~手首にかけてある長掌筋です。この長掌筋は野球選手がよく受けるトミー・ジョン手術で損傷した肘に移植する手術で使われる腱です。大谷翔平選手も2018年10月1日にトミー・ジョン手術をしていますよね。   長掌筋↓↓↓

ヒトは理論上、身長1メートルの人が身長2倍=2メートルまで成長すると、体の幅が2倍、奥行が2倍になり、体重は8倍になるそうです。筋肉は体の幅×奥行きで計算されるそうなので、この場合は筋肉は4倍になります。そうすると体重は8倍になるのに、断面積は4倍にしかならない。人間は体重のおよそ40%が筋肉ですので、分かりやすくいうと通常では大きくなればほるほど、体を動かすのがすごく大変にな動きが鈍くなる・・・動けなくなるのが生理学常識とのことです。

ただ、大谷翔平選手の場合、身長193cm、体重95kgですが、動きから判断すると例えばメジャーリーガーの17cmくらいのトップレベルの選手と同じ動きをしている・・・変わらないそうです。そんなレベルの人間は世界中で大谷選手だけでしょうね。考えられない世界ですね。

解説していた東京大学名誉教授の石井直芳先生の感想では、『大きな身体なのに小さな選手と同じ動きが出来るので、感覚的にいうと大谷翔平選手の場合、狭い球場でプレイしている感覚では?』とおっしゃっていました。なるほど・・・普通の選手より球場が狭い感覚はあるのかもしれませんよね。石井先生も『あれだけの大きさで、打ってもすごい、投げてもすごい、走ってもすごい、飛んでもすごい・・・泳いでもすごいと思います。』普通では考えられ確かに大谷翔平の筋肉の質は普通の方とは違う部分があるのでしょうね。筋肉が柔らかいのかもしれませんね。大谷翔平の筋肉の質は普通の人とは違う部分があるのでしょうね。筋肉が柔らかいのかな? いつか直接、大谷選手に会って大谷選手の筋肉を触って確認してみたいですね。電話でも良いですが・・・。今年のオールスターではトラウト選手と話してましたね。↓↓

また、大谷翔平選手は、肘に黒いバンドを付けて投球練習などをしている場面を見たことがある方も多いかと思いますが、あの黒いバンドは、オンサイドワールド社の『motus』という分析データが測定できる装置です。全ての投球動作のデータ・・・例えばリリース時の前腕と地面の角度やアームストレス値、アームスピード、アームスロット(投球時の投げる角度)などが数値で計測されます。2015年以降、メジャーリーグの試合中でも着用が認められているものです。

出典:https://onsideworld.com/motus/

大谷選手のことですから、motusを十二分に活用して疲労度なども考慮しながら二刀流をしているのでしょうね。この番組を見て、大谷翔平選手がほぼ毎日試合に出続ける秘訣が少し分かったような気がしました。

                                レッドシャープ

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