【2024年レッドソックス前半戦総括】

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レッドソックス

2023年のシーズンオフには、期待外れの補強に終始し、今年も厳しい戦いが予想された2024年のシーズンですが、投手陣の奮起と若手野手の成長もあり予想以上に奮闘し、シーズン序盤から6月中旬まで勝率5割前後を何とかキープした後、6月中旬のヤンキース3連戦に勝ち越しをきっかけに怒涛の勢いに勝ち星を重ね前半戦を53勝42敗の貯金11で折り返し、一時期は首位のオリオールズに最大14ゲーム差まで広がった差も4.5ゲーム差まで迫ってきました。2024年のレッドソックスの前半戦を総括したいと思います。

レッドソックス投手陣

レッドソックスの投手陣の前半戦の防御率は3.61でありアメリカンリーグで4位、リーグ全体でも5位と大健闘でした。特に最大の懸念であった先発投手陣には、タナー・ホウクとカッター・クロフォード、それにベロ、ピペッタがローテーションを務めある程度はしっかりとした戦いができるようになったのは大きかったです。また、中継ぎ陣もクリス・マーティン、スレーテン、ベルナルディノなど合計7人がホールドを記録するなど大健闘。抑えのジャンセンは序盤にはかなり不安定な投球の日もありましたが、前半戦の後半からはかなり安定した投球を続け19セーブを挙げチームの勝利に貢献しました。

先発投手陣

◎ターナー・ホウク:8勝6敗(QS14回)、防御率2.54、投球回数117回、19先発

右のセールと呼ばれ毎年、期待が大きい投手ですが怪我などにも泣かされ昨年まで1シーズン通して活躍が出来なかったホウク投手ですが、今年は得意なスライダーを武器に19試合全てに先発し、投球回数もチームトップの117回を投げ8勝をマーク。しかもQSは14回、防御率は2.54と安定した投球を披露。今年はオールスターにも選出されたまさに飛躍のシーズンとなっています。後半も先発の柱として頑張って欲しいです。

↓ターナー・ホウクのスライダー!!!

◎カッター・クロフォード:6勝7敗(QS11回)、防御率3.04、投球回数112.2回、19先発

昨年も先発や中継ぎなどで投げていましたが、今シーズンは先発の駒不足もあり先発に固定。19試合全てに先発。勝ち星は6勝とやや伸び悩み傾向ですが、QSは11回、投球回数もホウクに次ぐ112.2回を記録し、ホウクと共に今や先発ローテーションを引っ張る存在に成長。後半戦も安定した投球を続けて欲しいです。

↓ヤンキース戦に好投し勝利投手のクロフォード投手

〇ブライアン・ベロ:10勝5敗(QS5回)、防御率5.32、投球回数89.2回、17先発

昨年は初の二桁となる12勝をマークし、今年はエースの期待がかかったベロ。17試合全てに先発しましたが、防御率5.32,QSは僅か5回、投球回数も89回であり長いイニングをあまり投げている感じはしませんが、打線の援護に恵まれて10勝をマーク。後半戦は、もう少しピリッとした投球内容で真のエースになっていって欲しいですね。

↓アスレチックス戦では11奪三振を記録したベロ投手

〇ニック・ピペッタ:4勝6敗(QS5回)、防御率4.18、投球回数75.1、14先発

一時期は、右肘痛の為、故障者リスト入りしてた時期もありましたが、それでも14試合に先発。勝ち星は4勝と伸び悩んでいますが貴重な先発投手なので、後半戦も頑張って欲しいです。

↓5/31のタイガース戦では球団記録タイ(ロジャー・クレメンス)と並ぶ8連続奪三振を記録!

中継ぎ陣&抑え

〇クリス・マーティン:2勝1敗10ホールド、防御率3.42、投球回数26.1、26試合

6月には不安障害の為、一時期は負傷者リスト入りするなど、体調は万全でなかったと思いますが、それでもチームトップタイとなる10ホールドを記録しました。後半戦の大事な場面を任される場面も多くなると思いますので、後半戦、万全な体調でチームに貢献して欲しいですね。

◎ジャスティン・スレーテン:5勝2敗10ホールド:防御率3.38、投球回数42.2、31試合

もともとは2019年にレンジャーズからドラフト3位指名。昨年、レッドソックスにトレードされた選手ですが、今年メジャーデビューとなり、大活躍の投手。ストレート・カットボール・スライダー・カーブを投げますが特にカットボールは素晴らしいですね。後半も獅子奮迅の活躍を期待したいですね。

◎ブレナン・ベルナルディノ:3勝2敗7ホールド、防御率1.69、投球回数32、33試合。

昨年は55試合に登板し活躍した貴重な左腕ですが、今シーズンも貴重な働きぶりであり今やチーム欠かせない存在になりつつあります。防御率は驚異の1.69を記録。後半も期待できそうですね。

〇グレゴリー・ワイサート:2勝1敗4ホールド1セーブ、防御率4.39、投球回数41、40試合。

昨シーズンオフにバデューゴとのトレードでヤンキースから獲得した投手。得意玉のスラーダーの曲がりと切れは素晴らしいですね。後半戦も頑張って欲しいですね。

〇キャム・ブーザー:1勝2敗3ホールド1セーブ、防御率2.90、投球回数31、28登板。

マイナー契約からメジャー初登板をした苦労人。2013年にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結ぶも故障や自分自身の態度なども問題もあり2017年に引退。その後は、父親の大工の会社で務めるなどした経歴の持ち主でしたが、4月19日のパイレーツ戦でメジャー初登板した後には、ベンチにて号泣したシーンは感動的でした。結局、前半戦で28試合に登板と初ホールド、初セーブも記録しました。ストレートとカットボール、スライダーを駆使し、チームの救世主として後半もバリバリ活躍して欲しいですね。

↓メジャー初登板後、号泣していたブーザー投手!

〇ジョシュ・ウィンコウスキ:2勝1敗、防御率3.27、投球回数41.1、16試合(5試合先発)。

昨年は60試合に登板。ロングリリーフもでき、チームが先発不足になれば先発として登板してくれる本当にチームにとって欠かせないありがたい投手。後半も困った時には先発・ロングリリーフで活躍してくれるでしょうね。

◎ケンリ―・ジャンセン:3勝1敗19セーブ、防御率2.16、投球回数33.1、32試合。

レッドソックスの守護神。シーズンの序盤は不安定な登板もありましたが、前半戦の後半からはかなり安定した投球を続け19セーブを挙げチームの勝利に貢献してくれました。特に、後半戦は強豪チームとの対戦カードが多く、接戦の試合も増えることが予想されますので、ジャンセン投手がキチンと締めて勝つ試合をどれだけ増やせるのかが鍵になると思います。

レッドソックス打撃陣

レッドソックスの攻撃陣は、総得点446点(1試合平均約4.7点)でアリーグ6位、本塁打112本はア・リーグ5位、88盗塁はア・リーグ2位。OPSも748でメジャー全体で6位を記録してバランスが取れています。大黒柱のデバースは23本塁打・61打点のさすがの活躍。オニールも故障者リストに入った時期はありましたが16本塁打でクリーンナップの一角で活躍。そして、先頭打者として長打もあり盗塁あり、オールスターではMVPを獲得したデュラン。アブレイユ、ラファエラ、ハミルトンなどの若手野球も躍動。キャッチャーのウォンも打率3割をキープし勝負強い打撃で5番を打つことも増えてきました。後半も好調な打撃陣には期待大だと思います。

◎ラファエル・デバース:打率295、出塁率378,23本塁打、61打点、62得点。

肩の調子は万全でない中、チームトップとなる23本塁打、61打点を記録しさすがの大活躍。打率もグングン上げて打率も3割が見えてきました。後半戦は強豪チームとの対戦が多くなるので、大黒屋のデバースの勝負強いバッティングは欠かせません。後半も試合を決める一打を連発して欲しいですね。

◎デュラン:打率285、出塁率342、27二塁打、10三塁打、10本塁打、41打点、23盗塁。

成長著しいスピード溢れる先頭打者。今シーズンはさらなる飛躍の年になりそうな雰囲気。27二塁打、10三塁打はともにアリーグ1位。ホームランも10本。盗塁も23成功。数年前にはボーンヘッドでランニングホームランを献上したこともある守備でも好プレーを披露。オールスターにも選出されオールスターでは決勝ホームランを打ちMVPを獲得しており、後半も期待大ですね。

↓2024年のオールスターのMVPはデュラン!

〇タイラー・オニール:打率252、出塁率347,16本塁打、31打点、49得点。

脳震盪や肩痛などで度々故障者リスト入りし出場試合数は68試合にとどまりましたが、ホームランは16本を記録。チーム全体が特に左投手に苦戦する傾向が強いので、右打者であるオニールが活躍はかなりキーになると思われます。

◎コナー・ウォン:打率307、出塁率367、8本塁打、32打点、30得点。

今年は打率・出塁率ともに昨年から数値は大幅に改善となり、打率は3割をキープして前半戦を終了。勝負強い打撃が光り5番を打つことも多くなってきました。打てるキャッチャーに成長してきたのはチームにとってはも大きいので、このまま好調な打撃で引っ張って欲しいですね。

◎セダン・ラファエラ:打率246、出塁率272、16二塁打、11本塁打、52打点、45得点。

今年のアリーグの新人王候補に名乗りを上げた期待の若手野手の代表格。主に9番を務めていますが、16二塁打、11本塁打を打ち9番打者にも関わらずチーム2位の52打点を記録。勝負に直結する打点も多かったですし、得点も45なので、チャンスメークもしっかりしています。守備もショートとセンターを掛け持ちしながら好守を連発しておりもはやチームにとっては欠かせない存在に成長中です。確かにアウトサイドの変化球には少し脆いなど粗さもありますが、もう一段成長して欲しいですね。

△吉田 正尚:打率260、出塁率326、4本塁打、24打点、20得点。

メジャー2年目のシーズンでしたが、なかなか調子が上がらないなか、4月下旬には左手親指の付け根を痛めて1ヵ月以上故障者リスト入りするなど厳しいシーズンとなりましたが、故障者リスト明けの15試合に限っては、打率304と調子を上げつつあります。特に、7月9日のヤンキース戦では、9回2アウト2ストライクと追い込まれた後に、起死回生の同点ツーランホームランを打ちレッドソックスファンを歓喜させた吉田選手。後半戦は打撃爆発を期待したいですね。

↓7月9日、9回2アウトから起死回生の同点ツーランホームランを打つ吉田選手!

後半戦に向けて

先発は、タナー・ホウク、クロフォード、ベロとピペッタの4人を中心としたローテーションで後半戦を戦うことになるでしょうが、特に、ベロとピペッタの踏ん張りが鍵になると思います。できれば、先発投手を1人補強したいところですね。

攻撃面では、特に左投手の先発が来ると、打線が低調になりがちなので、勝負強い右打者が獲得できれば理想的だと思います。ただ、デュラン、ラファエラ、アブレイユ、ハミルトンなど若手野手が躍動し成長しているは、中長期的に見てもとても楽しみです。

首位のオリオールズとは4.5ゲーム差、2位のヤンキースとは3.5ゲーム差であり、ワイルドカードでのプレーオフ出場の可能性もありますので、毎試合、諦めない姿勢で頑張って欲しいです。今年はプレーオフ出場するレッドソックスを見たいですね。頑張れ!レッドソックス!

                      レッドシャープ

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