2021年に、メジャーリーグのレッドソックスに2年契約で加入した澤村拓一投手。チームとしても昨年の悪夢の最下位からアメリカンリーグ東地区で2位となりプレーオフ進出しました。澤村拓一投手のレッドソックス1年目について振り返ってみたいと思います。
2021年2月16日、レッドソックスと2年契約、基本年棒120万ドル(約1億2,500万円)で3年目には相互オプションとなり、最大出来高含め3年で最大765万ドル(約8億円)で契約。
後々、7月17日、レッドソックス対ヤンキース戦の前に、アレックス・コーラ監督が澤村投手を獲得した時の舞台裏を明かしています。
『スカウトする前にビデオを見たり、日本でホームラン王にもなったネフタリ・ソト(横浜DeNAベイスターズ)と話をした。『彼の速球は打てないとアウトになる』と言って絶賛していた。
アレックス・コーラ監督は同じプエルトリコ出身のDeNAのネフタリ・ソト内野手から助言をもらっていたと明かしていましたね。
開幕戦となった4月2日の対ボルチモア・オリオールズ戦で、9回に5番手としてメジャーリーグの初登板を果たし1回を1安打無失点に抑えレッドソックスの一員としてスタートを切りました。
4月11日のオリオールズ戦では、7回裏ツーアウトから登板し1回1/3を投げ無失点に抑え初ホールド!
ただ、当初はボール🥎の違いや環境の変化などに戸惑った部分があったと思います。
前半戦で1番印象に残った試合は、宿敵ヤンキースをホームで迎えた試合でした。レッドソックスが4対3の1点リードしており、4回ツーアウト1塁からの登板。昨季リーグ首位打者のラメーヒューをショートゴロに打ち取り、5回も続投して、2番のジャッジをセンターフライ、4番スタントンを三振。5番ボイトも三振に仕留めた場面は最高でしたね!
前半戦終了時点では、35試合に登板し、4勝0敗、6ホールド!防御率は2・45の好成績でした。
澤村投手の前半戦の総括についてはこちらもご覧下さい↓↓↓
しかし、7月には右上腕を痛めて負傷者リスト入りし、8月にも一時右肘の張りを訴えた時期もありました。チームも後半戦に入ると、前半戦の勢いがなくなり、苦しい試合が多くなりチームメイトがコロナ陽性になりフルメンバーが揃わない時期もありましたし、9月には澤村投手も新型コロナウイルスに感染して離脱するなど苦しい状況が続きましたね。澤村投手の成績も後半には軒並みダウンとなり防御率も悪くなってきましたが、試合展開によって登板するイニングが決まっていませんでしたし、肉体的精神的な疲労が蓄積されてパフォーマンスが悪くなるのは仕方がないところだと思います。
ただ、シーズン最終戦となったナショナルズ戦。先発したエースのクリス・セールが2点を取られ、3回裏1アウト満塁の大ピンチとなった場面で、澤村投手にスイッチ。澤村投手は1アウト満塁のピンチでマーサーに対し、1ボールからの98マイルのストレートをショートゴロを打ち併殺打となりピンチをゼロに抑え、4回も無失点で打ち取り何とか試合を壊さずに後続に繋げました。
レッドソックス一時1対5と4点リードされるもバードゥーゴの同点タイムリーヒットで追いつき9回にはデバースのツーランホームランが出て逆転勝ちプレーオフ出場決定に貢献しましたね。3回の大ピンチで澤村投手が打たれていればレッドソックスのプレーオフはありませんでしたね!!!アッパレですね😊😊😊
【2021年澤村拓一投手のシーズン個人成績】
試合数 55試合
投球回数 53回
防御率 3.06
勝利 5
敗戦 1
ホールド 10
奪三振 63
被安打 45
被本塁打 9
与四球 32
失点 24
自責点 18
登板数55はテイラーの61試合に注ぐチームで2番目の登板数でした。防御率は後半落ちましたがそれでもトータルで3.06は合格点ですね。イニング数(53回)を上回る奪三振63は大したもの。勝利数は5でホールドも10なので中継ぎとしてはよく頑張ったと思います。
ただ、その反面、与四球は32個とちょっと多いですし、被本塁打が9。そして試合ごとにかなり良い時と悪い時がはっきりしていたので、シーズンを通して安定感が欲しいところでしょうね。
レッドソックスの大先輩で同じ背番号を背負った上原浩二のコメントは・・・。
「100点満点でしょう。すばらしいと思いますよ。1年目から50試合以上投げて、防御率も3点台ですから」
レッドソックスの英雄である上原投手の言葉が全てを表現していますね。1年目の評価は◎ですね。
ただ、プレーオフでは、なかなか登録されず、アストロズとのアメリカンリーグ優勝決定シリーズでは、第1戦に3対4と1点リードされた8回裏に登板したものの1アウト満塁のピンチを作り犠牲フライで1点取られ、9回表にはレッドソックスのキケがソロホームランを打って追い上げたこともあり、レッドソックスのファンからかなり責められたようですね・・・(苦笑)結局、レッドソックスは2勝4敗で敗退してしまったので本当に残念でしたね。
米メディア『オーバー・ザ・モンスター』がボストン・レッドソックスの澤村拓一投手の今季の出来を良かった点と悪かった点に分けて評価しています。
澤村投手の良かった点
スプリッターを称賛し「スプリッターこそが、彼が平均以上のペースで三振を重ねることができた最大の理由である。9イニングあたり10.4個の奪三振は、割合で見ても26%という数字は平均より良い数字だった」と評価しています。
澤村投手の悪かった点
コマンドを挙げ「彼のコマンドはシーズンを通して問題であった。その結果、多くの四球と多くの本塁打を招いた」とています。特に四球が多く、ホームランも結構打たれた場面が悪い印象だったですね。
現時点では、はっきりとした抑えの投手は決まっていませんので、澤村投手にもチャンスがあると思います。レッドソックスの2年目となる2022年には『虎』のようにもっと飛躍して欲しいところですね😊
↓↓ボストン・レッドソックス 2021年シーズン総括についてもご覧下さい
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