2021年のメジャーリーグは、エンジェルスの大谷翔平選手の二刀流の大活躍に尽きると思います。あのベーブルース以来となる二桁勝利と二桁本塁打は惜しくも達成できなかったものの、先発投手としては9勝(クオリティスタートは14回)。46本塁打、100打点、26盗塁を記録しアメリカンリーグのMVPを獲得したのは皆さんもご存じの通りです。今シーズンの大谷選手は、まさに投走攻全てが凄かったですね😊
2021年12月7日、プロ野球の発展に大きく貢献した野球人に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が東京都内で開かれ「正力賞特別賞」にエンジェルスの大谷翔平選手が選出されました。メジャーリーグの選手としては、2004年に大リーグのシーズン最多安打を更新したイチロー選手(最終的にはシーズン262本の安打を記録)以来の受賞となりました。
大谷選手のコメントの概略は以下の通りです。
「このような栄誉ある賞をいただけて光栄です。メジャーリーグ所属選手としてはイチロー選手以来ということで、アメリカでの活躍を評価いただけてうれしく思います。来シーズンも日本から応援いただければうれしいです。」
選考委員で座長を務めるソフトバンク王貞治球団会長のコメントを抜粋すると「世界的に大谷翔平君の活躍が世界中を巡った。特に8月の活躍ぶりは大変素晴らしい。テレビをひねるたびにホームランを打ってくれるような感じだった。50本塁打を打つのでは?日本人のホームラン王が生まれるのでは、投手で10勝するんじゃないかという期待感もすごく大きかった。彼のようにアメリカ球界をにぎわした人は近年いないんじゃないか。日本の野球界の人間にとって、こんなにうれしいことはなかった。」と世界の王さんも大谷選手の活躍に拍手喝采していますね。
ここで大谷翔平選手が2021年今シーズン終了後に表彰された賞を振り返ってみたいと思います。
①「ベースボール・ダイジェスト」野手部門最優秀選手
野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」の野手部門の最優秀選手に選出されました。日本人選手では初受賞となりました😊
MLBの元選手や監督、記者、キャスターなど合計19人による投票で決まりますが、19人中16人が大谷選手を1位に投票しています👏
②「ベースボール・アメリカ」年間最優秀選手
こちらも野球専門誌ですが「ベースボール・アメリカ」による年間最優秀選手に大谷選手が選出されました!
日本人選手の年間最優秀選手受賞は初めてのことです。年間で1人だけしか選ばれないのですからスゴイですね😊
なお、ベースボール・アメリカでは、大谷選手を2018年に年間最優秀新人賞で選出していますね。
③MLBのコミッショナー特別表彰
MLBにおいて歴史的偉業や功績を残した選手やグループに贈られる賞であり、今シーズンの大谷選手の歴史的活躍を称え大谷翔平選手が受賞しました。この賞は定期的なものではなく、MLBコミッショナーの自己判断による賞ですが全員凄いメンバーが表彰されています。
日本人としては、2005年のイチロー選手以来、史上16人目となる快挙となりました。
ちなみに、200年度以降の受賞者は以下の通りです。
2001年受賞:シアトル・マリナーズ
コミッショナー表彰で唯一のグループ表彰です。前年のオフに当時の看板選手であったアレックス・ロドリゲスをテキサスレンジャースに放出し、オリックスのイチロー選手を獲得。シーズンが始まるとイチロー選手が大活躍しシーズントータルで打率350,盗塁56を記録し、アメリカンリーグのMVPに選出。シアトル・マリナーズはプレーオフではニューヨーク・ヤンキースに敗れはしたものの、チームとしては116勝46敗の好成績でした。
2002年受賞:バリー・ボンズ
2001年シーズンで73本のホームランを打ちMLBの1シーズンのホームラン記録を更新。
2002年受賞:リッキー・ヘンダーソン
プロ25年で9チームを渡り歩き数々のMLB記録を更新。主な記録では、歴代得点(2,295得点)、歴代盗塁(1,406)、シーズン最多盗塁(130)、先頭打者ホームラン(81本)などがあります。全部凄い記録ですが、特に1シーズンで130盗塁なんて・・・バケモノみたい。この130盗塁の記録は永遠に破られないような気がします。
2004年受賞:ロジャー・クレメンス
レッドソックスやヤンキースなどで活躍。特にサイヤング賞を7回獲得。シーズン20勝以上は6回も記録しています。特にレッドソックス時代の1986年には24勝もしています。キャリア通算では354勝。奪三振は4672個。ただし、現役時代の途中から出ている薬物使用疑惑が出ておりとても残念ですね。
2005年受賞:イチロー
2004年シーズンで、マリナーズのイチローは、二度と破られることはないだろうとされたいた1シーズンでのシーズン最多安打を(それまではジョージ・シスラー選手の257安打)を破り1シーズンで262安打を記録。この年のイチロー選手は打率272で首位打者も獲得。262本の安打のうち単打は225本であり単打のシーズン記録も106年ぶりの更新しMLB記録になっています😊打ち出の小づちみたいですね。
2006年受賞:ロベルト・クレメンテ
唯一の死後の受賞者。ヒスパニック系の先駆け的な存在の選手です。キャリア4度の首位打者、MVP1回、ゴールデングラブ12回受賞し3,000本安打も達成している名選手でしたが、1972年に起きたニカラグアの大地震への援助物資を運ぶ飛行機に搭乗していた時に飛行機事故による不慮の事故で亡くなられました。
現在、『ロベルト・クレメンテ』賞は、同選手が慈善活動中に事故死したことを受けて、人格者で慈善活動を精力的に行っているメジャーリーグ選手に年に1人表彰される賞であり、ロベルト・クレメンテ賞はMVPに匹敵する名誉ある賞となっています。
2007年受賞:レイチェル・ロビンソン(ジャッキーロビンソン選手の奥様)
有色人種の先駆者となったMLB選手のジャッキー・ロビンソン選手の奥様です。ジャッキー・ロビンソン財団を立ち上げ、才能を持った若者たちに奨学金の交付を行っています。これまで1,400万ドル以上の交付しており、当時のセリグコミッショナーが彼女の『夫の遺産に対する貢献と犠牲』に敬意を表し受賞となっています。素晴らしいですね👏さすがアメリカ!!!
2011年受賞:ケン・グリフィーJr
2010年に現役を引退した超スーパースター。走攻守全てにおいて全世界中の野球ファンを魅了した選手であり私も大ファンだったのがケン・グリフィーJr選手でした。
セリグコミッショナーの声明が全てを表現しています。
「彼は完璧なスウィング、輝かしく子供のように純真な守備、そして彼は最も素晴らしいプレイヤーの一人であり、シアトルとシンシナティだけでなく、世界に於ける最高の野球大使です。」
2016年には史上最高の得票率で殿堂入りしています。
2013年受賞:マリアノ・リベラ
ヤンキース一筋16年で長年リーグを代表するクローザーで活躍し、MLB歴代最多となる通算652セーブを記録。投球の8割以上がカットボール(カットファーストボール)でしたが、バッターがよくバットを折っていましたよね。引退した年でも44セーブを記録しているので驚きです。
2014年受賞:デレク・ジーター
2014年に引退したジーターはキャリア全てをニューヨーク・ヤンキース一筋で過ごした皆さんご存じの『ミスター・ヤンキース』或いは『ザ・キャプテン』と呼ばれた選手。長年にわたり打撃・走塁・守備に活躍し歴代6位の通算3,466安打を記録。ポストシーズンにも強く強いヤンキース時代を象徴する選手でしたね。まさにチームプレイに徹した選手でした。
2014年受賞:ビン・スカリー
ロサンゼルス・ドジャースの球団専属実況アナウンサーとして何と1950年から2016年まで活動していたアナウンサーでした。決まり文句や絶叫に頼らない話口調であり、大記録を達成した時には、沈黙に徹する手法(歓声や拍手👏を視聴者にじっくり聴かせるため・・・)が特徴。20世紀で最も偉大なスポーツアナウンサーと言われました。もちろん、1996年の野茂英雄投手のノーヒットノーランも実況で担当しています。
④選手間投票:年間最優秀選手賞(プレーヤーズ・チョイス賞)
⑤選手間投票:ア・リーグ最優秀野手賞(プレーヤーズ・チョイス賞)
大リーグの選手会の選手会投票により決まるのが、プレーヤーズ・チョイス賞ですが、「年間最優秀選手賞」「ア・リーグ最優秀選手賞」のダブル受賞となりました😊
実際にメジャーリーグでプレイをしていた選手自身が投票して選ばれるので、まさに正真正銘の超一流のメジャーリーガーになったということですね😊
受賞後の大谷翔平選手のコメント
「現場の選手から、実際に戦っている選手からそう言ってもらえるのは、自分にとっても特別ですし嬉しいです。周りの素晴らしい選手たちのプレーを見ることで自分も引き上げられていき、感謝しています」
現役バリバリのメジャーリーガーから賞賛されているのですから素晴らしいですよね👏
⑥「スポーティング・ニューズ」年間最優秀選手
スポーツ専門メディアのスポーティング・ニュースの年間最優秀選手(プレーヤーズ・オブ・ザイヤー)に選出されました。1936年から行われている賞ですが、こちらもメジャーリーガーによる投票で選出されおり、大谷選手は得票率56%を獲得しています。選手からの得票が1番多かったのですからとても名誉な賞ですね。
⑦シルバースラッガー賞・ア指名打者部門
両リーグの各ポジションの強打者を1人ずつ選出する打撃のベストナイン。大谷選手はDH部門での受賞となりました。ちなみに日本人の受賞はマリナーズのイチロー選手以来2人目。イチロー選手はシルバースラッガー賞を2001年、2007年、2009年と3回も受賞しています。さすがイチロー!
⑧ア・リーグ最優秀選手(MVP)
MLBにおいて最も活躍した選手を表彰する賞。選出は全米野球記者協会の記者による投票で決まります。記者30人全てが1位を大谷翔平に投票したので満票でのMVP獲得となりました😊😊😊😊😊
ちなみに、満票でのMVP獲得は、当時ナショナルズだった2015年のハーパー選手以来です。過去に満票でのMVP獲得した選手としては、2002年のバリー・ボンズ、1997年のケン・グリフィー、1956年のミッキー・マントルなどその時代の大リーグを代表する選手達ですね。今回、大谷選手のMVP受賞を発表したフランク・トーマスも1993年に満票で受賞しています。フランク・トーマス懐かしいですね。
大谷選手のMVPを記念して東京タワー🗼がライトアップして話題になりましたよね!
⑨オールMLBチーム・指名打者ファーストチーム
⑩オールMLBチーム・先発投手セカンドチーム
2019年にウィンターミーティング内で創設された比較的新しい賞。ファン投票と専門家による評価で決定します。リーグの区別なくファーストチーム、セカンドチームを選出します。
大谷選手はファーストチームではDHで選出され、セカンドチームでは先発投手で選出されました。
⑪エドガー・マルティネス賞(最優秀指名打者)
年間で最も活躍したDHの選手に贈られる賞。もともとは最優秀指名打者賞でしたが、シアトル・マリナーズで活躍したエドガー・マルティネスの功績を称えて2004年にエドガー・マルティネス賞に名前が変更しています。今年度は大谷翔平選手が初受賞となりました😊
⑫「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」年間大賞
1年間に発生した言葉の中から選考され、その「言葉」に関わった人物や団体を表彰する賞のことです。分かりやすく言うと、その時に一番流行った言葉が選ばれるということです。
2021年の今年は、大谷翔平選手の『リアル二刀流/ショータイム』が選出されました。
ユーキャン新語・流行語大賞の記事も書いていますのでこちらもご覧下さい↓↓↓
⑬正力賞特別賞
そして今回の正力賞特別賞の受賞で13冠。シーズンオフになっても大谷翔平選手の話題が多いですね。
シーズンオフも大谷選手は毎日トレーニングしていると思います。まさに日々精進ですね。大谷翔平選手が高校時代に書いた目標達成シートについて、以前記事に書きましたが、多分、毎年、目標達成シートを作成し、全てのおいてレベルアップをしているのでしょうね。やっぱりローマは一日にして成らずですね。
目標達成シートの記事はこちらもご覧ください↓↓↓
2022年シーズンも2021年シーズンみたいな大活躍を期待したいものです。
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