米国野球殿堂は1月25日(日本時間は1月26日)に、今年度の殿堂入り選手を発表し、レッドソックスなどで活躍し通算541本塁打のデビッド・オルティーズが選出されました。オルティーズは307票を集め77.9%の得票率となり候補1年目での選出でした。有資格初年度での殿堂入りは58人目!野球殿堂入りの瞬間には、同じドミニカ共和国出身でレッドソックスで活躍し2015年に野球殿堂入りしている元同僚のペドロ・マルティネスと抱き合って喜んでおり、現役時代からずっと見ていたレッドソックスのファンの一人としては感慨深いシーンでした。ピッグパピーおめでとう😊😊😊

ここでアメリカの野球殿堂やデビット・オルティーズ選手について振り返ってみたいと思います。
米国の野球殿堂の条件
米国の野球殿堂入りの選考対象は、MLBで10年以上プレーした選手であり、現役を引退してから5年以上経過した選手が対象になります。
全米野球記者協会に所属している資格を持った記者による投票で75%以上の得票を得ると殿堂入りになります。通常は25~40名の候補者のうち最大で10名までの名前を書いて投票します。毎年投票が行われて、現在は最大10回目まではチャンスがあるのですが、得票率が5%以下の場合はその時点で選考から外れてしまいます。時々、実績がかなりある選手でも1~3年くらいで得票率が伸びず選考から外れてしまうケースもありかなり狭い門ですね。

プロ入り⇒ツインズでメジャーデビュー!
1975年にドミニカ共和国で誕生しました。かなり貧しい生活だったようですが、『良い家族に恵まれた』と言っており家族への感謝が感じられますね😊
地元の高校を卒業後、1992年11月に17歳でシアトル・マリナーズと契約。その当時の登録名は『デビッド・アリアス』でありマイナーリーグでプレーしています。
1996年トレードにて、ミネソタ・ツインズに移籍。ツインズに移籍してからは、登録名を『デビッド・オルティーズ』に変更しました。1997年9月にメジャーリーグデビューしました。2000年には初めて二桁となる10本塁打を記録。2001年には右手首を手術しましたが2002年には打率272・20本塁打・75打点を挙げFAとなりました。
レッドソックス時代
【2003年】1月22日、レッドソックスと契約。ここからビックパピーの伝説がスタートしました。5番DHとして打率288・31本塁打・101打点の大活躍となり、メジャーで初となる規定打席にも到達しました。
2004年呪いが解けた年!
チームは4月に一時首位に立ったものの、その後はなかなか調子が上がらず、長年主力選手として活躍したものの契約延長が難しかったノマー・ガルシアパーラ選手を7月末にトレードに出し、7月末時点では首位のヤンキースに10ゲーム差を付けられていたものの、8月は21勝7敗と調子を上げ、結局、ヤンキースには追いつけなかったもののプレーオフにはワイルドカードでの出場となりました。
オルティーズは主に4番を打ち、マニー・ラミレスとの超強力クリーンアップを形成し、打率301・41本塁打・139打点を打ち大活躍しました。
ディビジョンシリーズでは、エンジェルスに3連勝となり、デビット・オルティーズも第3戦では10回に勝ち越しホームランを打っています。
そして今や伝説ともいえるレッドソックス対ヤンキースとのアメリカンリーグ・チャンピオンシリーズ!私が今まで生きてきて1番劇的でドラマチックなプレーオフでした!!!
【第1戦】先発したカート・シリングが松井秀喜に先制点を取られるなど序盤から大量点を奪われノックアウトされ、おまけにカート・シリングは右足首の腱を断裂する怪我をしてしまいました。中盤からレッドソックスが反撃し一時は7対8の1点差まで追い上げたものの結局10対7でヤンキースが先勝しました。
【第2戦】先発のペドロ・マルティネスは何とか粘って3失点に抑えるも打線が1点しか取れずヤンキースが3対1で連勝。
【第3戦】序盤から点の取り合いでしたが中盤以降、ヤンキースに突き放され19対8で大敗。松井秀喜がホームランを放ち大活躍!この時点でヤンキースが3勝。
【第4戦】レッドソックスが一時、オルティーズのタイムリーヒットで3対2で勝ち越すもヤンキースに逆転され9回表を終わった時点でヤンキースが4対3で1点リード。9回裏、ノーアウトランナー1塁で代走のデーブロバーツが盗塁成功した後に、ビル・ミラーが起死回生の同点タイムリーヒットを放ち土壇場で4対4の同点に追いつき延長戦に突入。試合は12回裏に、デビット・オルティーズのサヨナラホームランでレッドソックスが5対4で劇的勝利となりレッドソックスが1勝3敗。
【第5戦】シーソーゲームとなりヤンキースが4対3で1点リードで迎えた8回裏、ヤンキースの抑えのエースのリベラからキャッチャーのバリテックが犠牲フライを打ち4対4の同点となり試合はそのまま延長戦に突入。延長14回裏、ツーアウト1・2塁からデビット・オルティーズのサヨナラヒットでレッドソックスが5対4で勝利しレッドソックスが2勝3敗。
【第6戦】レッドソックスの先発はカート・シリング。負傷したかかとを応急手術で縫い合わせての登板!負傷したかかとから出た文字通りの「レッドソックス」の名前通り靴下を血で赤く染めながらの好投で試合の流れをレッドソックス優位に進め、レッドソックスが4対2で勝利し3勝3敗のタイ。

【第7戦】デビット・オルティーズの先制ホームランを皮切りにレッドソックス打線が活発となりレッドソックスが10対3で勝ち、シリーズ3連敗から4連勝で奇跡の大逆転でした😊😊😊3連敗から4連勝での大逆転勝ちはMLB史上では初めてのことでした。
↓このシリーズのハイライトがYouTubeで観られます↓
ワールドシリーズでは、ヤンキースに大逆転した勢いそのままに、セントルイス・カージナルスとの対戦ではレッドソックスが4勝0敗となり、レッドソックスが1918年以来、86年ぶりとなるワールドチャンピオンとなり、『バンビーノの呪い』も解けた年となりました😊

2005年打点王を獲得!
レッドソックスはヤンキースと同率ながら東地区2位となりプレーオフにはワイルドカードで出場となるもプレーオフではシカゴ・ホワイトソックスに敗退。
ただ、オルティーズはレギュラーシーズンで打率300・47本塁打・148打点の成績を上げ、打点王を獲得し主力として大活躍のシーズンでした。
2006年2冠に輝くもチームは後半大失速で3位!
レッドソックスは前半戦を貯金20で折り返したものの、後半は大失速。8月上旬にヤンキースに首位を奪われ、8月中旬のヤンキースとの直接対決では5戦全敗するなどチーム状態は最悪となり、シーズンは結局は3位となり無念のシーズンとなりました。
ただ、オルティーズは打率287・54本塁打・137打点と大活躍となり本塁打王と打点王の2冠に輝きました。
シーズンオフには、ポスティングで西武ライオンズの松坂大輔投手を獲得し巻き返しを図ります。
2007年 3年ぶりのワールドチャンピオン!
シーズン序盤から首位を独走し、最終的には96勝66敗となり12年ぶりの地区優勝!ジョシュ・ベケットが20勝を挙げ投手陣を牽引し、松坂大輔投手も15勝と活躍。カート・シリングは肩の故障があったものの9勝。中継ぎの岡島秀樹も大活躍しました。ペドロイアが新人王を獲得し、抑えのパぺルボンは37セーブ。ポストシーズンでは、アメリカンリーグチャンピオンシップでインディアンズに1勝3敗から3連勝で逆転勝利し、ワールドシリーズでは、ロッキーズに4連勝となり3年ぶりにワールドチャンピオンになりました😊😊😊
オルティーズは打率332・35本塁打・117打点と打線を牽引しました。ポストシーズンでは打率.370、3本塁打、10打点であり勝負強さはさすがでしたね。

2008年~2012年【2位⇒2位⇒3位⇒3位⇒最下位】
【2008年】エースのジョシュ・ベケットやオルティーズも怪我をするなどもありなかなか勢いに乗れず、地区2位となり、プレーオフでもレイズに敗退。オルティーズも打率264・23本塁打・89打点と低調でした。
【2009年】ヤンキース・レイズとの三つ巴の争いとなったものの途中から首位ヤンキースの独走となり地区2位。ポストシーズンではエンジェルスに0勝3敗で破れました。
オルティーズも序盤から打撃不振が続き、打率238・28本塁打・99打点でしたが打率は低調でした。
【2010年】主力に怪我人が続出となり地区3位で終了。ただ、オルティーズは打率270・32本塁打・102打点と主力としての責務を果たしました。シーズンオフには、パドレスの主砲であるエイドリアン・ゴンザレスを獲得。
【悪夢の2011年】
開幕から絶好調でスタート。ただ、先発投手陣は松坂投手が5月に右肘故障し6月にはトミージョン手術を受け戦線離脱、柱の一人のバックホルツが6月に腰の疲労骨折となりシーズン離脱するなど先発投手に不安が。ジョシュ・ベケットとレスターの二枚看板に負担がかかる状態となりました。
そして悪夢の9月!!頼みのベケットとレスターも調子を崩し中継ぎも総崩れとなり月間防御率は30球団中最低となる5.84となり9月は7勝20敗と大失速となりまさに悪夢の9月となり地区3位でプレーオフにも進出できずレッドソックスのファンは声も出ない最悪の結果の悪夢のシーズンとなってしまいました。私も信じられないシーズンの終わり方だったので茫然自失してしまいました。テリー・フランコナ監督も責任を取って辞任してしまいました。
ただ、オルティーズは打率309・29本塁打・96打点を挙げシルバースラッガー賞を受賞しています。
【混迷の2012年】
監督には千葉ロッテで監督も務めたボビー・バレンタインが監督に就任しましたが、完全に裏目でした。主力選手との軋轢が発覚!主力選手の一人であったオルティーズとの関係もかなり深刻なものになりました。シーズン途中には、主力選手であったユーキリス、エイドリアン・ゴンザレスやエースのジョシュ・ベケットなどをトレードで放出しチームも解体状態とガタガタ。他の選手も怪我人が多く、69勝93敗で地区最下位で、バレンタイン監督も1年で解任されましたね。
2013年~6年ぶりのワールドチャンピオン~
開幕直後の2013年4月15日、ボストンマラソン爆破テロ事件が発生。4月20日、アキレス腱痛が復帰したオルティーズが試合前のセレモニーでこう言ったそうです・・・。
「今日我々が着ているこのユニフォームの名前はレッドソックスではありません。ボストンと書いてあります。これは我々のブランク・シティーです!誰も我々の自由を支配することはできません。気を強く持ってください」
テロ事件の衝撃冷めやらぬ地元ボストンを自ら鼓舞したオルティーズ!素晴らしい👏
テロ事件後、チームは「Boston Strong」と掲げ打線が奮起しました。中継ぎ陣では田澤純一投手が奮闘。さらに6月27日以降、上原浩二がクローザーとして圧倒的な成績を残し追いすがるレイズを付き離し97勝65敗で6年ぶりの東地区優勝となりました。8月20日にメジャーに昇格したボガーツも活躍しましたね。
プレーオフでも、強力打線と強力な中継ぎ・抑えを前面にレイズ、タイガースを圧倒し、ワールドシリーズではカージナルスを4勝2敗で破り3年ぶりのワールドチャンピオンになりました。
オルティーズは打率309・30本塁打・103打点と活躍し、プレーオフでも打率.688・2本塁打・6打点の大活躍となりワールドシリーズMVPとなりました👏👏👏

最後のバッターを上原浩二投手が打ちキャッチャーのロス選手と抱き合っていたシーンは永遠に忘れられません😊😊

2014~2015年はチームも低迷!2016年で引退へ
【2014年】得点力が極端に低下し5月には10連敗を記録するなどチーム状態は低迷し、シーズン途中にはエースのジョン・レスターを放出するなどガタガタとなり最下位。オルティーズ自身は打率263・35本塁打・104打点と孤軍奮闘となりました。
【2015年】チームは低迷を続けたものの、オルティーズは打率273・37本塁打・108打点と気を吐き主砲としての責務を果たしました。シーズンオフに2016年での引退を発表。
【2016年ラストイヤー】
ムーキー・ベッツが3割30本100打点をクリアし、ハンリー・ラミレスも30本100打点を超え、ペドロイアも打率318・15本塁打を記録するなど打線が好調。抑えはキンブレルが務め、中継ぎに配置転換した上原浩二も途中故障したものの9月復帰以降は無失点で好投するなど勝利に貢献し3年ぶりにア・リーグの地区優勝となりました。ただ、プレーオフでは、ディビジョンシリーズでインディアンスに3連敗で敗退となりました。
現役ラストイヤーを公言したオルティーズはシーズンを通して好調を維持。打率315・38本塁打・127打点を記録。127打点は打点王であり、現役最後のシーズンでタイトルを取りこれだけの成績を上げた選手は過去にいませんよね。
まとめ
通算成績は2408試合出場でMLB歴代17位の541本塁打、同23位の1768打点、同104位タイの2472安打、打率2割8分6厘を記録。DHでシルバースラッガー賞7度は史上最多。通算632二塁打は歴代12位です。打点王を3回獲得(2005年・2006年・2016年)、本塁打王を1回(2006年54本)獲得。また指名打者としてシルバースラッガー賞を7度受賞しています。
それから、レッドソックスに移籍後、2004年・2007年・2013年と3回のワールドシリーズ制覇に大きく貢献してくれました。特にプレーオフでのここぞという場面では本当に勝負強さを発揮してくれました。まさにボストン・レッドソックスの永遠の英雄ですよね😊😊😊
ビックパピー!!!本当に感動をありがとう😊😊😊 野球殿堂入りおめでとうですね👏
レッドシャープ
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コメント
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