【2021年アメリカンリーグ東地区2位】
2021年シーズンは、92勝70敗の貯金22で勝率568となりヤンキースと並び同率で2位タイでした。前半戦は首位で折り返したものの、後半戦はレイズに一気に抜かれる展開となり、結局、レイズは100勝62敗の首位でア・リーグ東地区優勝。レッドソックスは最後のカードのナショナルズ戦で3連勝し、何とかギリギリでプレーオフに進出しました。
《2021年アメリカンリーグ・東地区順位表》
チーム名 | 勝 | 敗 | 勝率 | ゲーム差 | ホームゲーム勝敗 | アウェーゲーム勝敗 |
レイズ | 100 | 62 | 617 | 0 | 52-29 | 48-33 |
レッドソックス | 92 | 70 | 568 | 8 | 49-32 | 43-38 |
ヤンキース | 92 | 70 | 568 | 8 | 46-35 | 46-35 |
ブルージェイズ | 91 | 71 | 562 | 9 | 47-34 | 44-37 |
オリオールズ | 52 | 110 | 321 | 48 | 25-56 | 25-56 |
【2020年前半戦のレッドソックス】
前半戦は、91試合で55勝36敗の貯金19と予想以上に打線も活発で投手陣も予想以上に踏ん張り首位で折り返しました。ネーサン・イオバルディ、エデュアルド・ロドリゲス、ニック・ピベッタ、ギャレット・リチャーズ、マーティン・ペレスを中心とした先発陣が良く頑張りました。打撃陣は、JDマルティネス、ボガーツ、デバースを中心とした打撃陣は開幕から好調でチームを牽引する原動力になりました。2021年前半時点で総括した時点の総括・論評の記事です。この時までは絶好調でした↓↓↓
フラッグトレードの目玉としては、ナショナルズで6月にホームランを16本打ちナショナルリーグの月間MVPを獲得したカイル・シュワーバーを獲得(獲得した時点では右太ももの怪我で故障者リスト入り中でした)したものの、先発投手や中継ぎなどの投手陣に関してのビックトレードはなく、ミネソタ・ツインズからロブレス投手を獲得しましたが、あまり目立った補強はしませんでした。おそらく、エースのクリス・セールのリハビリが順調に進んでいたので、この時点では、その必要はないとの判断だったのでしょうが、特に投手陣については、後半戦の見通しが甘かったですね(苦笑)
【2021年後半戦のレッドソックス】
オールスター明け後、8月の成績はまさかの12勝16敗と負け越しとなり、投打ともに息切れし始め、投打の歯車が合わなくなり、苦戦となっている間に、後半戦から絶好調になったレイズにアッというまに追いつかれ追い越されました。打線も低迷気味になったことに加え、投手陣全体・・・特に抑えのマット・バーンズが不調に陥ったことにより中継ぎ・抑えが安定せず、投手起用も流動的になり、澤村投手含めて、なかなか信頼出来る投手が確立できず最後まで四苦八苦の状態になり悪い流れの試合が続き苦しい試合が続くようになりました。
フラッグトレードで獲得したシュワーバーが良いところで強打を打ち打線に新たな刺激を与えてくれましたし、キケも徐々に打率を上げ勝負強い打撃を見せるようになったことに加え、8月途中から戦線に復帰したエースのクリス・セールが好投を続けてくれたことも本当に明るい光になりました。そして、9月以降は、コロナウィルス感染者が発生し戦力が低下する時期もありましたが、苦しいところでは、 JDマルティネス、ボガーツ、デバースやレンフローなどが要所要所で打ち何とか踏ん張り最後のラスト3試合はナショナルズに3連勝しギリギリでプレーオフ出場を決めました😊
ただ、結果的には後半戦に限ると、貯金がわずかに3でした。8月・9月の負け方があまりにも悪く雰囲気も一時期は最悪に近いところまで落ちたことを考えると、終盤は何とか踏ん張りよくプレーオフに出場できたと思います。
【2021年レッドソックスのプレーオフダイジェスト】
今年の2021年のプレーオフの組み合わせ表
【2021年プレーオフのレッドソックス】
《ワイルドカードで宿敵ヤンキースとのワンゲームプレーオフ》
レッドソックス対ヤンキース戦 6対2で勝利。個人的には、今シーズンの勝利の中で1番嬉しかった勝利でした。プレーオフでヤンキースに勝利して波に乗りましたね😊😊😊 ゲームハイライトはこちらをご覧下さい↓↓↓
《地区シリーズ:レッドソックス対レイズ》
第1戦は、レイズに0対5で完封負けのスタート。第2戦はレッドソックスが初回に2点先制したものの、先発のクリス・セールが初回に5失点と苦しい展開となりましたが、ボガーツ・バードゥーゴ・キケのソロホームランで追いつきJDマルティネスのスリーランホームランで逆転後打線が爆発し14対6で大勝し勢いにのり、第3戦はバスケスのサヨナラホームランで連勝。第4戦は、キケがサヨナラ犠牲フライで2日連続のサヨナラ勝ちとなりア・リーグ優勝決定戦の進出決定となりました😊キケの活躍はまさに『神ってる』でしたね😊😊😊
《ア・リーグ優勝決定戦:レッドソックス対アストロズ》
第1戦は、エースのクリス・セールが1回にいきなり1点取られたものの1回裏にキケの先頭打者ホームランを皮切りに3点取り序盤はリードを保つものの、6回表にアルトゥーベに同点ツーランホームランを打たれ、7回表にはコレアに勝ち越しホームランを打たれるなど4対5で黒星スタート。
ただ、第2戦にはJDマルティネスとデバースに満塁ホームランが飛び出すなど打線が爆発し9対5でタイに戻し、第3戦は、2回にシュワーバーの満塁ホームランが出るなど一挙6点取り試合を優勢に進め12対3で快勝。
そして勝負の第4戦。7回終了時までは、レッドソックスが2対1とリードしていましたが、8回にアルトゥーベに同点ホームランを打たれ2対2。9回表の同点の場面で、先発投手のイオバルディを投入したものの、まさかの7失点でアストロズが勝利。第5戦、第6戦も負けて、レッドソックスはアストロズに敗れました。第4戦の9回表・・・結果はダメでしたが、レッドソックスがアストロズを倒しワールドシリーズに行くにはあの場面で1番の投手としてイオバルディを投入するしかなかったでしょう。レッドソックスが勝つにはホームの3試合を3つ勝つしか選択肢はなかったと思います。勝負は勝負なので理解出来ます。ただ、第6戦でレッドソックスが破れた時には全てのレッドソックスの選手・ファン(私を含めて)のショックがあまりに大きくしばらくは何も出来ませんでした・・・(苦笑)
2021年のレッドソックスのプレーオフの全ての試合のハイライトをご覧になりたい方はこちらのタグからご覧下さい↓↓↓
打撃成績◎
打率 :261(3位)
主力ベスト3 ボガーツ295 バードゥーゴ289 JDマルティネス286
本塁打:219本(6位)
主力ベスト3 デバース38本 レンフロー31本 JDマルティネス28本
※シュワーバーは32本(うちナショナルズで25本、レッドソックスでは7本)
打点 :783点(4位)
主力ベスト3 デバース113点 JDマルティネス99点 レンフロー96点
打率はリーグ3位、打点は4位であり、本塁打は6位でしたが、本塁打を20本以上打ったのは6人(シュワーバーは途中移籍なのでカウントしていません)であり、どこからでも点が取れる打線でしたので合格点を上げて良いと思います。特に昨年は不振にあえいだJDマルティネスが完全復活したことや移籍組のレンフローが打率・打点で自己記録を更新するなど本塁打以外では自己ベストを記録し打線を活性化させました。また、デバースが本塁打38本は自己ベストであり打点も113点と打線を牽引したのも大きかったですし、ボガーツも本塁打と打点はやや不満が残るものの打率はチームトップであり安定しておりクリーンアップは安定していました。1番を打つ機会が多かったキケも中盤以降、徐々に打撃の調子を上げ勝負強い打撃を見せましたし、 バードゥーゴもシェアなバッティングを披露しました。下位打線ではダルベックが25本塁打78打点と大健闘しました。フラッグトレードで獲得したシュワーバーも勝負強いバッティングを要所要所で見せて期待通りの活躍でしたね。ただ、盗塁はチーム全体で40盗塁と低調でした。
主力選手 | 打 率 | 得 点 | 安 打 | 二 塁 打 | 本 塁 打 | 打 点 | 四 球 | 出 塁 率 | 長 打 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ボガーツ | .295 | 90 | 156 | 34 | 23 | 79 | 62 | .370 | .493 |
キケ | .250 | 84 | 127 | 35 | 20 | 60 | 61 | .337 | .449 |
バスケス | .258 | 51 | 118 | 23 | 6 | 49 | 33 | .308 | .352 |
レンフロー | .259 | 89 | 135 | 33 | 31 | 96 | 44 | .315 | .501 |
デバース | .279 | 101 | 165 | 37 | 38 | 113 | 62 | .352 | .538 |
シュワーバー | .266 | 76 | 106 | 19 | 32 | 71 | 64 | .374 | .554 |
プラウェッキ | .287 | 15 | 45 | 7 | 3 | 15 | 12 | .349 | .389 |
JDマルティネス | .286 | 92 | 163 | 42 | 28 | 99 | 55 | .349 | .518 |
ダルベック | .240 | 50 | 100 | 21 | 25 | 78 | 28 | .298 | .494 |
アローヨ | .262 | 22 | 43 | 12 | 6 | 25 | 8 | .324 | .445 |
バードゥーゴ | .289 | 88 | 157 | 32 | 13 | 63 | 51 | .351 | .426 |
投手成績〇やや▼
チーム防御率は4.26でア・リーグ6位、失点は749点で9位。被打率258は最下位のオリオールズに注ぐ14位だったものの奪三振はイニング数を上回り3位。先発陣では、イオバルディが11勝、ロドリゲスが13勝したものの二桁勝利は二人のみ。中継ぎも7回、8回と絶対的な信頼感がある投手はおらず、シーズン途中から抑えのマット・バーンズが不振になり抑えがいなくなると、毎試合、中盤から終盤まで何とかやり繰りしながら凌ぐ苦しい試合が多かったです。ただ、昨年のチーム防御率が最下位だったことを考えると全体的には成績は上昇しており〇やや▼くらいはあげても良いと思います。
8月途中から復帰したエースのクリス・セールは5勝1敗で防御率3.16で投球イニングより奪三振を多く記録していますし、ストレートもかなりの球速を出しており復帰1年目としては合格点だと思います。
また、澤村投手は、決まった回に登板するのではなく、状況によっては早めに登板したり、シーズン途中には、故障者リスト入りするなどしたものの、55試合に登板し投球イニング53回に対し奪三振は61個とイニング数よりも多くの三振を記録し防御率3.06を記録しており、投球内容に浮き沈みがありましたが渡米1年目と言うことを考えるとよく頑張ったと言えると思います。
主な投手の成績 | 防 御 率 | 試 合 数 | 勝 利 | 敗 戦 | セ l ブ | 投 球 回 | 奪 三 振 | 失 点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
イオバルディ | 3.75 | 32 | 11 | 9 | 0 | 182回 1/3 | 195 | 81 |
澤村拓一 | 3.06 | 55 | 5 | 1 | 0 | 53回 | 61 | 24 |
マット・バーンズ | 3.79 | 60 | 6 | 5 | 24 | 54回 2/3 | 84 | 25 |
ニック・ピベッタ | 4.53 | 31 | 9 | 8 | 1 | 155回 | 175 | 80 |
テイラー | 3.40 | 61 | 1 | 0 | 1 | 47回 2/3 | 60 | 18 |
クリス・セール | 3.16 | 9 | 5 | 1 | 0 | 42回 2/3 | 52 | 19 |
リチャーズ | 4.87 | 40 | 7 | 8 | 3 | 136回 2/3 | 115 | 86 |
ペレス | 4.74 | 36 | 7 | 8 | 0 | 114回 | 97 | 71 |
ロドリゲス | 4.74 | 32 | 13 | 8 | 0 | 157回 2/3 | 185 | 87 |
ブレイシア | 1.50 | 13 | 1 | 1 | 0 | 12回 | 9 | 5 |
バルデス | 5.85 | 28 | 2 | 0 | 1 | 40回 | 35 | 29 |
ウイットロック | 1.96 | 46 | 8 | 4 | 2 | 73回 1/3 | 81 | 22 |
タナー・ハウク | 3.52 | 18 | 1 | 5 | 1 | 69回 | 87 | 32 |
【総括】
監督には、アレックス・コーラが復帰。打撃陣は昨年不振であったJDマルティネスが完全復帰し、トレードで獲得したレンフローが大活躍。デバースやボガーツもクリーンアップの役割を果たし1番キケは序盤の不振から徐々に調子を上げ最後のプレーオフでは神っている大活躍を見せましたし、 バードゥーゴも好守ともにガッツプレーでチームに貢献するなどだ打撃陣は健在でした。
投手陣は、昨年のア・リーグ最下位の防御率であった最悪の状態からすると、今シーズンは特にイオバルディ、ロドリゲス、ピベッタ、リチャーズなどの先発投手陣が頑張ったおかげでリーグ6位を記録しましたが、中継ぎ投手陣が不安定でしたし、シーズン途中から抑えのマットバーンズが不振で抑えを外れると中盤以降に信頼感がある投手が不在となりました。シーズン終了後に、来シーズンに向けていろいろな動きがありますが、先発投手だけでなく、中継ぎ・抑え投手の再構築が必要であり、来年こそはワールドシリーズに進出して欲しいと願っています😊
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